「身体論 スポーツ学的アプローチ」スポーツ学選書12
著者:稲垣正浩 著
第1章 なぜ、いま、「身体」の概念なのか?
第2章 「身体」に関する用語概念—日独比較
第3章 舞踊する身体とはなにか
第4章 武道する身体とはなにか
第5章 「舞」と「武」の同根性について
第6章 近代の身体概念—「歩行」運動の分析をとおして
第7章 瞑想系身体技法の開く身体
第8章 エクスターズする身体
第9章 「禅」の思想と身体概念
第10章 道元の「坐禅」とロヨラの「霊操」
第11章 21世紀の身体概念を考える
近代の「閉じる」身体からの離脱と移動、後近代の「閉じざる」身体への道程をさぐる。
舞い踊る身体、武術する身体、瞑想する身体、バタイユの「エクスターズ」する身体、座禅する身体、霊操(イエズス会)する身体、などを手がかりに他者性に委ねられる身体、すなわち、21世紀のスポーツする身体を浮き彫りにする。