「円空 微笑の旅路 」
著者:三宅雅子 著
得もいわれぬ微笑仏のほほ笑みの謎は…?円空のイバラの路を女流歴史作家がたどる。
寛永9(1632)年、「父無し子」として美濃の国・木曽川と長良川に挟まれた低湿地帯に生まれた円空は、幼くして洪水に母を奪われた。
23歳で世話になった寺を飛び出し、伊吹山に登って修験の道に—。
貧困・無知・病魔・悪政に苦しむ衆生の救済を志し、12万体の仏像彫刻の悲願のもと、北海道から九州まで、山を駆け野に伏して最後にたどりついた微笑の世界とは?円空生涯の謎に迫る。