「内裏襲撃—禁闕の変異聞」
著者:原田隆之 著
将軍暗殺の「嘉吉の変」から二年を経ず、内裏が襲撃される「禁闕の変」が勃発。動乱の時代を作りあげた黒幕は誰なのか。応仁の乱から遡ること約二十五年、六代将軍足利義教の恐怖政治を転覆させるべく、播磨の大名赤松は義教を自邸に招いて暗殺。混乱に陥る幕府。そこに追い打ちをかけるかのごとく百姓一揆が……。「嘉吉の乱」が幕を下ろしてから一年半後、政府の刷新を唱える日野資親は少数精鋭の襲撃隊を室町御所に向かわせた。兵が向かう先は……。焼け落ちる御所、凶刃は後花園帝の間近にまで迫る。