「正常と異状の身体」 医療体操史研究ノート
著者:三井悦子 著
初期整形外科が定めた「正常な身体」。わずかな「異状」も「異常」とした。健康は権利か義務か。身体は誰のものか。オーソドックスからの自由を。
第1章 現代運動療法の源流を概観する(19世紀末にいたる医療体操の確立過程;A.G.Wideの「医療的整形外科的体操」)
第2章 オルトペディと身体運動(「整形外科」の誕生;アンドリーの「オルトペディ」構想 ほか)
第3章 安静から運動へ(“Arztliche Zimmergymnastik”を読み直す;治療的な身体運動におけるからだの解放)
第4章 シュレーバーのトゥルネン推奨論について—個人の健康と国家(禁止令下のトゥルネン;国家復興期における国民の健康)
第5章 病院の外での医療体操—自然療法への関心(『冷水健康法』について;冷水療法という治療医学 ほか)